柑橘園地の現場を見る
午後からはお世話になっている柑橘農家さんの園地を視察。
県が新しく開発した「紅プリンセス」もできており試食させてもらいました。
「紅まどんな」と「甘平」のかけあわせで良いとこどりに仕上がっていると聞いていましたが実際に食べるのは初めて。
前評判とおりゼリーのような食感と甘みが強くとても美味しかったです。
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これが紅プリンセスの苗木。来年から本格的に実がつくとのこと。
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その後は主力品である「河内晩かん(愛南ゴールド)」の園地を見させていただきました。
西向きの園地でなければ強風の影響で落果が多く育てるのは難しいとのことで実際に園地の状況を確認。
写真では分かりにくいですが、幅2メートルほどの道を挟んだ園地との大きな違いに驚きました。
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落果の少ない西向きの園地
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落果の多い北向きの園地
写真では伝わりにくいですがその違いは雲泥の差でした。
また、有機肥料や育て方によっても実のなり方が大きく違うことも学びました。
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わかるでしょうか?
同じ大きさの成木なのに写真中央の奥付近にある果樹には実がほとんどついていません。
他所からの営農移住者の園地とのことですが、育て方によってこんなにも違うのかと。
この辺りの園地はイノシシやサル、鹿の被害はないがヒヨドリ(鳥)の被害が多いとのこと。
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くりぬくようにキレイに実が食べられています。
かしこいようで美味しい実からやられるそうです。
愛媛県は、温州みかんの収穫量では和歌山県に次ぐ第2位ですが、
中晩柑類では和歌山県を大きく引き離して第1位です
かんきつ類全体では20.6万トン(令和3年産)で日本一となっています。
また、品目数でも40種以上あり、こちらも日本一となっています。
愛媛県におけるかんきつ類の収穫量は減少していますが、一方で中晩柑類への品目転換も進み、
「紅まどんな」や「甘平」、「せとか」など食味の良い優良品種が急速に増えています。
柑橘王国えひめを堅持していくためにも営農者に寄り添った有効な施策にむけ取り組んで参ります。