2024.07.28
ウズベキスタン視察①
紆余曲折在り、ようやくウズベキスタンに到着し先着隊と合流することができました。
ちなみにトルクメニスタン経由ではなくカザフスタン経由でした。笑
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ウズベキスタンの首都タシケントまでの乗り継ぎで一瞬だけカザフスタンに入国。
たぶんもう行くことは無いであろう空港の写真を撮りました。
そしてここ↓
日本の名古屋に支店を構えている、本社の「Japan UZ Trade House」に到着。
この会社の人たちに各所アテンドして頂きます。
まずは「JICA」にて技能実習生などの人材派遣等についてお話をお聞きしました。
説明を聞いた後は意見交換です。
何を学ぶのか、日本はどういった印象なのかお聞きしたところ、
農業や介護など特定技能を試験を受けられ、今後は、宿泊施設などの観光業や外食産業の需要が高まるとみている。
多いところでは、現在、清水建設が100名ほど受け入れを行っているとのこと。
素材輸出ではなく綿花を再販までして付加価値をつけて売り出していく
人材派遣会社、送り出し機関は14社あり、日本向けの取り扱いがあるのは7社。
日本の印象は、親日国であるということと、アニメが一番強いらしくその他は製造業などの技術産業とのことで、
アニメを見たことで、興味を持ち日本語を学ぶ若い人が多いそう。
人材が必要であれば現地の送りだし機関と連携をとり積極的に取り組んでいくとのこと。
窓から見える景色がキレイ。
その後場所を移動して、商工会議所のラスラフ副会頭と面会。
民間企業同士でも交流を深めていこういう話で合意。
その後、ウズベキスタン政府の観光庁にて大臣顧問と面会。
日本にある旅館のような宿泊施設を求めているとのことで、整備予定の「Japan Plaza」に誘致を進めているそう。
9月28日9月29日大阪での観光展示会にウズベキスタンの旅行会社が出展するそうで、
この機会に愛媛県への誘客を図るべく、県内旅行会社を繋ごうと思います。
また、11月にタシケント観光エキスポが開催されるからぜひ愛媛からも出店をとの話しも頂きました。
観光での人材育成が必要で、旅行専門学校等の整備を図り、日本のおもてなし文化を勉強したいとも聞きました。
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地元から持参した「なーしくん真珠」をお土産としてお渡ししました。
観光、文化交流を進めていくことを約束し観光庁をあとにしました。
次は、タシケント市役所にてタジーフ副市長と他三人の課長と面会。
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市役所内の風景。美術館みたいです。
2019年から名古屋市と観光交流を開始しており、
タシケントラッピングパスやPR動画の放映などで
昨年12,000人が観光で訪問しており年々増えているとのこと。
インバウンド施策では大使館と協力しパートナーシップなどで紹介している。
多額の補助金事業を施行しており、今現在、大統領令で夜通し遊べる場所を作ろうとしているとも聞きました。
面白かったのが、ウズベキスタンという国は大統領が絶大な権力を持っているということ。
大統領がコレをやると言ったら国全体がその方向に一気に動くそう。
そして州知事や市長は選挙で選ばれるのではなく大統領の指名だそうです。
次は、対外労働移民庁に移動し移民局アブラジズ部長ほか三人と面会。
海外への送り出しや移民帰国者のサポートを行っており、30カ国に移民者を送り出ししている。
イギリス1万、ドイツ1000人、チェコ、ルーマニアも多いとのこと。
そしておどろいたのが、日本には300人程度しか送り出していないが、
韓国には毎年1万人もの労働力を送りだしているということ。
なぜ日本には少ないのか聞くと
日本語能力試験でN3を取得していなと行けないというのが一番ハードルが高いとのこと。
N3とは日常会をある程度理解できることを指しますが、これがなかなか難しい。
また、日本の受け入れ態勢が他国に比べ整っていないというのも理由とのこと。
韓国では語学能力の縛りが厳しくないし、韓国語学校をウズベキスタンに作っており韓国自身で言葉を教えている。
EEQという制度があり5年間2回の計10年行けるとのこと。
また、韓国の場合はどこの地域に何の職種で何人必要だということが、明確になっており送りだしし易い体制が整っているそうです。
日本では造船、建設、農業、製造産業など特定技能のハードルが高すぎる
働きながら勉強は難しいとの意見も。
ハードルが韓国と同じなら行きたい国トップ3に入るとのこと。
受け入れ態勢整備は国の法整備が必要なので地元国会議員と相談しながら労働力の確保にむけ取り組まなければならないと強く感じました。
この日の最後は、エネルギー庁に移動しプロジェクトオフィス副所長他4名と面会。
ウズベキスタン内におけるグリーンエネルギー開発についてお聞きしました。
ウズベキスタンの発電ミックスには、総発電容量1,060万kWの火力発電所が含まれ、総発電量の90%を生産しているとのこと。
火力発電所で電気と熱の生産に使用される一次エネルギーの構成では、気体燃料が94%、重油が2%、石炭が4%を占めている。
エネルギー省によると、電力需要の増加に伴い、政府は2030年まで既存の発電能力を少なくとも2倍にする必要がある。そのため、既存の発電所のほとんどは廃止が必要になるかもしれない。
新規発電所建設のための予算負担を軽減するため、政府は電力セクターへの民間投資を促進している。ウズベキスタンでは、水力発電が発電量の95%を占め、最大シェアとなっている。
水力発電の消費量は増加しており、2020年の2,005MWから2021年には2,043MWとなる。新設容量の大半は火力発電所によるもので、予測期間中、同国の電力市場を牽引すると予想されるとのこと。
ほんとにハードな一日でした。
非常に疲れましたが、翌日もがんばります。。。。。