2022.07.15
委員会建寧視察③
愛媛県議会環境保健福祉委員会視察:高野地集落
伊方原発に続き「高野地集落」(八幡浜市)を視察。
日本屈指のみかん産地の八幡浜市高野地集落は、標高200~350mの山間部にあり、世帯数58戸(農家32戸)約160人が住み、温州みかんを中心に柿・梨等の露地栽培、せとか・紅まどんな等の施設栽培が行われ、落葉果樹と常緑果樹により周年出荷が可能となっています。
急傾斜に民家が点在する山間地域の同集落は、他地域と比較して共助が極めて盛んで、農道・水路管理、地域行事や伝統芸能神楽の伝承にも取り組まれています。
「高野地みかん組合」は、共同集出荷体制を構築し、出席率9割を超える栽培講習会・視察研修等の開催や新品種導入など、互助の精神で地域が一丸となり産地の活性化を図っています。
「高野地雇用促進協議会」では、旧小学校校舎を短期アルバイターのシェアハウスとして整備し、収穫期の労働力を確保するとともに、アルバイターに選ばれる産地づくりを目指しています。
「高野地フルーツ倶楽部」は、地域の収益を高めるため、平成5年に農家女性8人が結成し、柑橘マーマレード、ジャム等の6次産業化に取り組み、令和元年には、「ダルメイン・世界マーマレードアワード&フェスティバル日本大会(八幡浜)」で金賞受賞を契機に、“企業組合高野地フルーツ倶楽部”として法人化し、旧小学校校舎に新たな加工場を整備するなど事業の拡大を図っています。
「令和2年度豊かなむらづくり全国表彰」の“農林水産大臣賞”を受賞されるなど、農山漁村における「むらづくり」活動の先駆的な取り組みについて調査しました。