2020.03.02

コロナウイルス感染について

本日8:30、中村知事の臨時記者会見で愛媛県でもコロナウイルスの感染者が、特定検査を経て確認されたとの発表がありました。

 

その後の報道で、朝も昼も

「愛南町で愛媛県初のコロナウィルス感染者が出た」と、大きくそこだけ報道されているのも目に付きます。

 

「愛媛県初の、愛媛県初の、愛媛県初の」と、どのニュースでも言われて、ご本人もかなりの心労があると思われます。
自発的に、保健所の「帰国者・接触者相談センター」に連絡をされて検査を受けた責任感のある方です。
ご家族の方も陰性。
現在は感染症指定医療機関に入院されていますが、発熱や咳などの症状は無し。

 

一日も早く元気で地元に帰ってきて頂くことを願ってます。
心からお見舞い申し上げます。

 

今、自分たちに出来ることは、手洗いうがい、マスクをつけるなど感染予防を徹底して、相互に気を付けること。
(コロナだけでなくインフルエンザや風邪の予防)

 

症状と致死率だけ見ればインフルエンザのほうが恐ろしい。

 

県としては、知事をトップに「新型コロナウイルス感染症対策本部」を設置して県民の皆さんの不安払拭に勤めているところです。
県議会としても、議長をトップに「愛媛県議会新型コロナウイルス感染症対策本部」を立ち上げました。

 

各市町と連携を図り、拡大防止と検査・医療体制の確保に全力で取り組んで参ります。

 

 

以下に、本日3月2日8:30~知事会議室で行われた

新型コロナウイルス感染症に関する知事記者会見の文字おこし。

長いですがご一読いただければ幸いです


 

(知事)

まず、説明の前に3点触れさせていただきたいと思いますが、今からお話しする県内初の感染者は、発症されているわけではありませんので、患者ではありません。あくまでも感染者でございますので、ご本人もおそらく(県内)最初(の感染者)ということで、心労かなりのものがあると思います。私からもむしろ心からお見舞いを申し上げさせていただきたいと思います。ぜひそのあたりの配慮をお願いできたらと思います。

それから二つ目は、先日も休校実施の記者会見をさせていただきましたけれども、一部の報道の、切り取りをされて、あーだこーだと言われてきた結構有名なジャーナリストの方がいらっしゃるんですけれども、うちに何の確認もないし、発言をしっかりと調べたわけでもない、有名なジャーナリストでも一部にはそんなレベルの方がいらっしゃいますので、今からもつまびらかにお話しさせていただきますので、そのあたり特別な問題ですので、報道の方、ぜひご配慮をよろしくお願い申し上げたいと思います。

それから、もう一つは、県もやれるだけのことはしっかりやりますので、ホームページにはこの会見一言一句、すぐに上げさせていただきますので、県民の皆さんにもホームページには一言一句載っていることを可能であれば、ご案内いただけたらと思いますし、冷静に受け止めて、判断をしていただけたらというふうに思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、本日、県内で新型コロナウイルスの感染者、特定検査を経て確認されたので発表させていただきます。感染者の発生が県内で確認されたのは初めてになります。

感染が確認されたのは、愛南町にお住いの40代の女性の方で、職業は、会社員の方でございます。

まず、確認に至った経緯でありますけれども、一昨日の夜、2月29日土曜日の夜、だいたい6時半頃でございます。今回の感染者から、保健所の「帰国者・接触者相談センター」に連絡があったことが発端でございます。

この女性は、大阪府に旅行し、感染が確認された大阪市のライブハウス、このコンサートに参加をされていました。お隣りの高知市でも感染された方がいらっしゃいますが、同じコンサートに参加されていた方でございます。感染が確認された女性とも、このコンサートに一緒に参加されていたということでございます。数時間、行動を共にされたということです。別に、高知の方からどうのという話ではございません。それはまだ分かりませんから。報道で、高知市の感染事例を知った今回の感染者から、実際にはご友人である高知の女性からも高知の方で「私、陽性の反応がでた」という連絡もあったそうなんですけれども、この感染者の方から、宇和島保健所の「帰国者・接触者相談センター」に、先ほど申し上げたように6時半に連絡があったということでございます。

それを受けて、翌朝早朝に、ぜひ来ていただけたらということで、3月1日午前9時、翌朝一番に来ていただきまして、本人の同意の上、検体の採取を行いました。そして、県立衛生環境研究所、今、国のガイドラインでここでしか検査ができないというルールになっていますので、ここでウイルス検査を実施し、昨日の段階では迅速検査の段階で、陽性ではないかという反応が出たので、即座に確認検査に回しています。ちなみに、迅速検査は6時間かかります。確認検査は詳細を調べますので、12時間かかります。この確認検査を受けて正式に認定ということになります。その結果、本日早朝、午前6時に、確認検査で陽性が出たということでございます。

先ほど申し上げたとおり、本人は熱や咳などの症状は全くありません。無症状の病原体保有者と考えられまして、既に、実は普段ここまではおそらくどこもやってないと思うんですが、県内初めてのことにもなりますので、特別な対応をしています。昨日、3月1日の夜7時頃には、既に県内の感染症指定医療機関の陰圧病床に入院していただいています。これが現在のご本人に関わる情報でございます。

次に、本人の行動歴は、配付させていただいております資料のとおりでございまして、2月15日に大阪府に旅行。大阪市のライブハウスで開催されたコンサート等にも参加。2月16日に大阪から帰県。交通手段は、大阪から松山までは高速バスを利用し、松山から愛南町までは自家用車で帰ってこられています。2月17日から20日までは、職場に出勤。2月21日から23日までは、関東方面に旅行。松山空港を利用して、愛南町から松山空港までは同じく自家用車を使用されています。ご本人から確認を取れましたが、元々、花粉症をお持ちの方で、高速バスおよび飛行機内では、マスクを着用されていたということでございます。ここも大事なポイントではないかと思います。関東方面で立ち寄った自治体には、昨日の段階でひょっとしたらということで連絡をさせていただいております。詳しい行動については、現在、更に調査中ということでございます。2月24日は終日自宅におられたそうでございます。2月25日から28日までは職場に出勤されています。25日以降は、職場でもマスクを着用されていたことが確認されています。その間、この感染者ご家族がお二人いらっしゃいます。一番近いところでの接触者でございますので、昨日の段階で、同じく検体を提供いただきまして検査をしたところ、同居されていたお二人は両人ともに陰性が確認されました。また、職場の同僚が23人いらっしゃいます。昨日、会社の責任者に連絡をしまして、こういう段階で、発症例になる可能性があるということで、職場の23人の検体を提供いただけないかというふうに申し入れをしまして、全て手配をしていただき、昨日の段階で、夜の9時くらいには全員の検体を入手しています。速やかに検査に回せていますけれども、今日の今のこの時点で、同僚の23人のうち、21人については陰性であることが確認されました。実は、残るお二人については、(感染者)ご本人の場合は、迅速検査でも明確に陽性反応が出ていたんですけれども、そこまでの反応はでていません。しかし、完全に陰性であるとは言い切れないということで、現在、この二人については、確定検査に回させていただいています。ですから、まだどうなるか、どういう結果がでるかはこの時点では分かりません。先ほど申し上げましたとおり、(確定検査は)12時間かかりますので、このお二人の確定検査が確定するのは、今日の午後4時以降ということになろうかと思います。今回、感染が判明した方が、昨日の迅速検査で陽性であることが判明したため、先ほど申し上げましたとおり、企業も全面協力していただきましたので、昨日のうちに打てる手は打ったつもりでございます。なお、職場の同僚の方にも全員確認しましたが、何らかの症状が出ている方は一人もおられないということでございます。そして、昨日のうちに、感染者の自宅は、保健所職員が消毒を実施させていただきました。また、勤務先に問い合わせたところ、本日午前中に、勤務先の会社が職場の消毒を実施する運びとなっているということでございます、

県では、今回、初めて感染者が確認されたことを受けて、ともかく感染を防ぐために、初動が何より大事だということで、最初の方でございますので、ちょっと異例な対応で手を打ったつもりでございますけれども、今後とも拡大をさせないために、万全の対策を打っていきたいと思いますので、今申し上げたような移動中のマスク着用とか、既に近いところで接触された方の検査を行っているということとか、そういったことも冷静に受け止めていただきまして、県民の皆さん対応いただけたらと思います。

次に、基本的な感染予防対策をこの機会に皆さんに周知させていただきたいと思います。こちらに(パネルに)全部示させていただいていますが、まず、感染予防対策として、咳やくしゃみの時に口や鼻をハンカチで覆うなどの「咳エチケット」、十分な流水と石けんを用いた「手洗い」の励行をこまめにお願いするとともに、バランスの良い食事や十分な休養をとって、ご自身一人一人が体調管理にぜひ努めていただくようにお願いしたい申し上げたいと思います。

また、屋内などで、お互いの距離が十分に取れない状況で一定時間いることが、感染リスクを高めるとされていますので、換気が悪く、人が密に集まる空間はできるだけ避けていただきたいと思います。

二つ目が、正しい情報に基づく行動でございます。感染をご不安に思われる多数の方が、直接、医療機関を受診しますと、医療の提供にも支障が生じる可能性がございます。あらかじめ「帰国者・接触者相談センター」や保健所の相談窓口にぜひご一報いただけたらというふうに思いますので、よろしくお願いします。また、全国的にティッシュペーパーやトイレットぺーパーなどが品薄になるなど、根拠のない情報に基づく行動がパニックを招くことになりますので、県では、感染防止対策に関する情報を、先日や今日のように迅速に発信してまいりますので、県民の皆様には必要以上に恐れることなく、冷静に、落ち着いて行動していただけたらと思いますので、くれぐれもよろしくお願いいたします。

それから、三つ目の高齢者施設や医療機関への訪問、そして面会の自粛。ここが非常に大事な点だと思います。国の要請で休校等で対応予定の子どもたちもさることながら、特に、高齢者や基礎疾患のある方が、重症化しやすい、これは顕著に表れています。むしろ、こちらの方、命に直結しますので、ポイントになってくると思いますので、今回を受けてではなく、既に県内の高齢者施設の管理者等に面会を可能な限り制限するよう通知を出しているところですが、高齢者施設や医療機関での感染を防ぐ、これが本当に先ほど申し上げた高齢者、基礎疾患のある方への対応になると思いますので、県民の皆さん、特に愛南町、宇和島市の皆さんには、高齢者施設等への訪問及び面会については、できるだけ自粛をいただけたらというふうに思います。

それから、四つ目が、イベント等に関することですけれども、集団による感染を防ぐ必要がありますので、多数の方が集まるイベントについては、中止、延期又は規模の縮小などの対応をお願いできたらというふうに思います。

五つ目が、テレワーク等の出勤等の問題ですけれども、これは企業や事業所の皆さんへのお願いですが、感染リスクを減らす観点から、テレワークや時差出勤の積極的な活用の促進を図っていただくほか、国からの要請を受け、先ほど申し上げた県立学校及び県内の各小・中学校等を臨時休校することとしているため、特に小さなお子さんのおられる従業員の方への経営者の皆さんの配慮をよろしくお願い申し上げたいと思います。また、従業員の方々に、発熱等の風邪の症状がみられる際には、休みやすい環境の整備に努めていただきますよう、よろしくお願いいたします。

なお、県民の皆さんの不安払拭(ふっしょく)のため、県では検査体制を強化することとしておりましたが、なかなか(検査)機械自体が入手困難な状況にありました。ようやく、職員が手を尽くしてメーカーに当たりまして、何とか1台確保ができましたので、今月11日に納入の予定です。衛生環境研究所にもう1台検査機器を追加導入することといたしましたので、これによって、11日以降は1日に検査可能な検体数が現在20件程度と言われてましたが、最大40件から、回し方によっては80件へ倍増いたします。これで当面、対応していきたいと思いますが、おそらくこの検査体制の問題は、マスコミの皆さんや専門家の皆さんからもいろんな声が挙がっているので、国が民間へ依頼することの決断をするのかどうか私は分かりませんけれども、現在は(国の)ガイドラインがあって、(県内では)衛生環境研究所のみとなっていますので、われわれの立場で可能な限りのことはやっていきたいと思っています。

県では、県内での感染確認を踏まえまして、県民の皆さんの安全、そして安心を第一に、感染の拡大防止と検査・医療体制の確保に全力で取り組んでまいります。

しかしながら、もう本当に感染拡大を防ぐには、県民の皆さん一人ひとりの冷静な受け止め、そして、実際の日々の生活の中での行動を積み重ねていただくことが何よりの大きな道筋でございますので、ぜひ、くれぐれもよろしくお願い申し上げて、私からの説明を終わります。

 

(愛媛新聞)

いわゆる濃厚接触者とみられるのは、ご家族の方と会社の同僚の方か。

(知事)

そうですね。はい。特にご家族の方がちょっと一番心配していたので、幸いなことにご本人も含めてご家族のどなたも発症されていないので、それでもどうかなという不安があったのですが、お二人とも陰性が確認取れましたので、ほっとしています。

 

(愛媛新聞)

その中に、経過観察をしている方はいらっしゃらないのか。

(知事)

先ほど申し上げた職場の方々も昨日のうちに、かなり会社の方も尽力していただいて、速やかに検体提供の方向性を打ち出していただいたので、昨日の(午後)4時ぐらいに迅速検査の結果が入ってきてすぐに動いたので、(午後)9時にはもう既に全員の検体の入手ができたということで、会社のご協力も大変ありがたかったです。

 

(南海放送)

マスクの着用について、2月の25日から28日はマスクを着用していたということだが、17日から20日の職場に出勤時はマスクを着用していたのか。

(保健福祉部長)

そこは確認できておりません。

 

(あいテレビ)

その他、特定のスポーツジムだとか、そういう行動確認であるとか、現時点で把握されていることはあるか。

(知事)

ないですね。他県に行ったときに、こういうところを行ったというのは、あらではそれぞれの自治体が対応していただきますので、報告はさせていただいております。

 

(あいテレビ)

通常の生活を送られていたということか。

(知事)

そうですね。

 

(愛媛新聞)

関東へのご旅行、これはお一人で行かれたようなものなのか。

(知事)

こちらから行くときはお一人で、大阪でもうそうなんですけども、その場所で他県のご友人と会っていたりと。まあ、その方が愛媛とゆかりのある方かどうかは分かりませんけども、そういうことはあったようです。

 

(愛媛新聞)

関東方面は何自治体ぐらい関係しているのか。

(八矢副知事)

県でいうと4都県。

(知事)

それも混乱するので、それもちょっと今の段階ではどこというのは控えさせていただきたいと思います。自治体には連絡しています。

 

(朝日新聞)

女性の方の行動の中で、情報開示できるところは大事だと思うのだが、職場がどの地域であるとか。

(知事)

愛南町です。

 

(朝日新聞)

職場は愛南町。それから関東方面の飛行機はどういった便、どこ行きの便を利用されたということとかを聞きたいのだが。

(知事)

要は先ほど申し上げましたように、移動期間の中ではマスク着用は確認を取れていますので、今の23人全員の検体検査結果が出るまで、お待ちいただきたいのですけれども、全員が濃厚接触されていた家族の方も陰性で、職場で長くこの期間過ごされた方も、もし仮に全員だった場合は、そういった拡大感染のリスクは低くなりますので、まあそこまでは大丈夫だろうという判断ができると思います。ただ、どちらになるか分かりませんけども、陽性が出た場合は次のステップに入るので、さらに詰めていきたいなというふうに思っていますので、いずれにしましても、先ほど申し上げましたとおり、(本日)午後4時ぐらいに結果が出ると思いますので、少しお待ちいただけたらと思います。

 

(愛媛新聞)

県立学校の休校は4日からということでしたが、前倒しという考えはないか。

(知事)

実は昨日の段階でまだ確定ではないけれども、先ほどから繰り返して申し上げましたとおり、県内では一人目ということになりますので、私の方から、愛南町長と宇和島市長には、連絡をさせていただきました。それで、ひょっとしたら確定するかもしれないので、した場合には初動が大切なので、対応策を検討いただきたいというお話はしていました。それを受けて、もし(確定)したら、両地域については休校を念のため1日前倒しにするかもしれないという報告は受けていました。

(愛媛新聞)

感染された方の容体は安定しているのか。

(知事)

全然、全く、全く問題ないです。何の発症もされていません。この関係者の中で、風邪気味だとかそういう方は一人もいらっしゃいません。

 

(毎日新聞)

この女性の業種というのは。

(知事)

これは、私の方からは申し上げるものではないと思いますが、おそらく(県内)第一例でありますので、会社の方が自発的に何らかの対応をされると思っています。

(毎日新聞)

何か接客業だったりとか、一般の方と接触するような方か。

(知事)

先ほど申し上げましたように、わりと速やかに(会社の方が)そういう対応をされると思いますので、そちらでお聞きいただけたらというふうに思います。

 

以上

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