2019.09.05
これは大変です。(真珠稚貝の大量斃死)
真珠稚貝の大量斃死。これは、本当に大変なことになってます。
活動報告にはあげてませんでしたが、
本当は、もっと前に地元の業者さんに連絡頂いて、少し前の8月30日には現地を見てきました。
かわいそうに、稚貝はほぼ口が開いて死んでいます。
この日のこのキャリーの中も全部死んでしまった稚貝の殻です。
ちなみにこれはこの日のもので、全体のごく一部ですよ
しかーーーし!
その同じ網かごに入っていた、わずか1センチにも満たないヒオウギ貝の赤ちゃんは元気ビンビンです。
同じ海域で育って、何の違いがあるのだろうと。とても違和感がありました。
上記の通り、アップしなかった理由は、まだ状況や現状把握ができていないのに、
不安をあおるような形で自己満の記事をあげたくなかったからです
しかし、愛媛新聞に二日にかけてドカンと載ってしまったので改めてアップします。
↓愛媛新聞
不安を煽る記事はやめてくれー
上の写真にある通り、地元の母貝養殖業者さんから、稚貝がほとんど死んでいると悲痛な声で連絡があり、
すぐに作行場を見させて頂きましたが、悲惨な状況でありました。
日本一の生産量を誇る愛媛県の真珠養殖産業ですが、
その中で、我が愛媛県真珠母貝養殖が全国シェア88%を占めダントツです。
こないだ7月に宇和島市津島町で確認された真珠稚貝の大量斃死は、現在、ほぼ愛南町全域にも拡大しております。
下灘の稚貝も愛南町の稚貝もほぼ全滅の被害が出ており、次期の母貝不足が非常に懸念されているところです。
1996年におこった赤変病も解決できていないまま、再び大量斃死が発生したことは、すべての養殖業者にとって大いなる脅威であり、前回の赤変病による大量斃死の時のように、こうような斃死が長期にわたり続く可能性もあり、廃業に追い込まれる業者も出てきかねません。
稚貝斃死の原因究明のためと、このような事態が起こった際に、即座に対応、連携が図れるように、専門家の配置と、県がイニシアチブをとって各自治体団体組合が一体となり、真珠養殖産業を持続可能な産業へ向け取り組めるような対策協議会の設置が必要ではないかと考えております。
愛媛県議会9月定例議会の一般質問で述べさせていただきたいと思います。