愛媛大学南予水産研究センターを視察
今回は8月29日、30日と二日連続で愛南町にある愛媛大学南予水産研究センターを視察させて頂きました。
愛媛大学南予水産研究センター(通称:南水研)は、愛媛県南予地区の水産による地域振興に役立つために、地元愛南町と愛媛大学の連携のもとに平成20年4月に設立された文理融合型の研究・教育施設です(「船越ステーション」、「松山ステーション」)。
これまでに2つの大型プロジェクト(平成21年-23年度-イノベーションクラスタープログラム都市エリア型、24年度から-地域イノベーション戦略型)が行われました。
この間、平成25年4月には愛南町が整備した「うみらいく愛南(愛南町地域産業研究・普及センター)」に新たな南水研分室「西浦ステーション」が開設されました。
センターが面する宇和海の沖合には、黒潮分岐流があり、浮魚の好漁場です。また、沿岸域はリアス式海岸のため波静かで、魚介類・真珠などの全国屈指の養殖生産にとても適した場所です。本センターは、主に養殖業の発展に役立つ研究を推進し、これらの研究から得られる成果に基づき、愛媛県や南予地域の各自治体、水産関係団体などと連携することによって地域振興に貢献することを目指しています。
まずは、船越ステーションにお邪魔しました。
旧西海町役場の2階と3階に研究室があります。
町長室が小会議室になってます。笑
以前何の部屋だったのかわざわざ残しているところが面白いですね。
逆光で見えづらいですが、この旧町長室でテレビ会議や遠隔授業が行われています。
ICT特別委員会で言っていた、IOTの活用ですね。
5Gになると、タイムラグなくいくつもの場所との同時通信が可能になります。
養殖実験室では、少しの水質の変化で赤潮の解析なども行っています。
養殖現場と連携したICTを活用した赤潮・魚病対策技術を利用したアプリも開発されていて、実践されています。
旧議場は培養室になってます。
もともと天井が高くドーム状になっていたのですが、空調を利かすため、天井は低く改装されています。
魚病診断室では、養殖魚が変死したりしたらすぐに持ち込まれ、原因の特定、対策を行います。
この液体窒素の中には、優秀なスマの精子が保存されています。
競馬のディープインパクトみたいです。
同じ生物、スマにもやはり優秀な個体の遺伝子があります。
他より成長が早くて体も大きく、耐性もある。そんな子の精子が眠っているようです。
タコ。
タコは頭が良く視力も良いそうです。
タコは意外と高く売れるので、育つ技術が確立すると愛媛県の養殖漁業の幅が広がります。
教授!頑張ってくださーい!
日は変わり、翌日、西浦ステーションにお邪魔しました。
↓目の前はこんな感じ
小学校の跡地を使用しているので波除のアスファルトには小学生が書いた絵が残っています。
外国人研究員さんに、今取れたスマの卵を見せてもらいました。
んんんーーーーー。
10日たつとこんなになります。
ひょろひょろと泳いでいたらかわいいですが、このころは見境が無く全力で共食いをします。
この共食いを阻止するのが大変だそうです。
まずはここである程度スマを大きく育てます。
今の時期は海の養殖場にほとんど出ていますが、3,4月くらいにはここのたんくは満杯になります。
餌である、タイの子供。
学生さんが近所の海で釣ったアオリイカの赤ちゃんもいました!
アオリイカの養殖もできたら凄いことです。
以上、様々なお話をお聞かせいただきながら視察させて頂きました。
お忙しい中ありがとうございました。
次回は、豪快な餌やりを見学したいと思います。